<大パンダ>


 第2景  「なぞなぞ遊び」 (2001.11.13)

  わたしが診察を終え、一息ついたわずかな合間に、隣の診察室を出たゆういちろう君がとことこやって来ました。
  来年から小学校に上がる年長さんです。2歳でインフルエンザ棹菌による化膿性髄膜炎の既往がありますが、完治し発達正常なお子さんです。きょうは予防注射に来たようです。
「あのさ、G先生。」
「おう、ゆうちゃん、きょうはどうした?」
「なぞなぞー。ジャガーはジャガーでも食べられるジャガーはなあんだ?」
「うーん。…○○××。」
「ぶー、はずれ。」
  直ぐ隣の診察室で予防注射の介助の手の空いた看護婦のなおこさんを呼びます。
「あのさ、業務外だけどちょっと来て、ゆうちゃんの質問に答えてくれる?」
「はーい。なんですか、ゆういちろうくん?」とかわいいママさん看護婦のなおこさんです。
「ジャガーはジャガーでも食べられないジャガーはなーんだ?」
「○○××。」
「はずれ。こたえはジャガイモだもん。」
「えー?看護婦さんの答えだって合っていると思うんだけどな…。」
「画一的な教育の歪」なんてものでなく、幼児期は答えはひとつだけと思うものですよね。
 ちなみにわたしとなおこさんの大人組はまったく同じ答えでした。
 …それは「肉じゃがー」でした。