子供の「ワクチン」のことで困ったら?
 こどもの予防接種は、大切なのはわかるんだけどなかなか難しいものです。自分で調べても、みんなに聞いても良くわからないことが多いものです!
 でも、心配いりません。そんな時はすぐ「かかりつけの小児科」に相談しましょう。きっと、お子さんにあった答えが、やさしく戻ってくると思います。ここでは、「ちょっと、お得でたいせつな話」をさせていただきます。

【重要】

新潟県の市町村別任意接種への助成状況(令和2年度)

新潟県各市町村の県外への里帰り時等の定期予防接種への対応について(令和2年度)

集団生活における予防接種の重要性について見解

日本小児科医会の「集団生活における予防接種の重要性について


定期接種のワクチン>> 任意接種のワクチン>> 広域的予防接種について>>

忘れずに麻疹風疹(MR)ワクチンをうけましょう!
1歳のお誕生日になったらすぐにMRワクチンをうけましょう(1期)。また幼稚園、保育園の年長児に2回目をうけましょう(2期)。
厚生労働省の資料はこちら
それによりますと2015年度県別のMRワクチン接種率で、新潟県は1期で17位、2期では1位でした。

定期接種のワクチンについて

 定期接種のワクチンとは、簡単にいうと「無料」のワクチンのことです。これには、ヒブ(インフルエンザ菌b型)、小児肺炎球菌、四種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)、二種混合(ジフテリア、破傷風)、麻疹風疹混合(M)、日本脳炎、BCG(結核)、水痘(みずぼうそう)、B型肝炎、ロタウイルスがあります。 以下に、接種標準年齢と注意事項の一覧表を提示します。

ワクチン名 接種標準年齢 対象年齢
ヒブ 初回:生後2から7ヵ月未満
4〜8週の間隔で3回接種

追加:初回の3回目の後
7カ月以上

生後2カ月〜5歳未満
小児肺炎球菌 初回:生後2から7ヵ月未満
27日間以上の間隔で3回接種

追加:生後12ヵ月から15カ月

生後2カ月〜6歳未満
四種混合 初回:生後3ヵ月から12ヵ月
まで
3〜8週の間隔で3回接種

追加:初回の3回目の後
12ヵ月から18ヵ月

生後3〜90カ月まで
二種混合 11歳 11、12歳
麻疹風疹混合  1期:生後12ヶ月から24ヶ月

2期:小学校就学前の1年間

1期:生後12ヶ月から24ヶ月

2期:小学校就学前の1年間

日本脳炎 1期:3歳から4歳に達するまで
1期追加:初回後おおむね1年後
2期:9歳〜10歳に達するまで
1期:生後6〜90カ月
2期:9歳〜13歳未満
BCG 生後5ヵ月から8ヵ月 1歳未満
水痘 1回目:生後12から15カ月に至るまで
2回目:1回目の接種後6から12カ月経過後
生後12カ月〜36カ月に至るまで
B型肝炎 1回目:生後2カ月
2回目:生後3カ月
3回目:生後7〜8カ月
平成28年4月1日以降に生まれ、生後1歳に至るまで
ロタウイルス ロタリックス:
生後6週に至った日の翌日から
生後24週に至る日の翌日まで
の間27日以上の間隔をおいて
2回経口接種

ロタテック:
生後6週に至った日の翌日から
生後32週に至る日の翌日まで
の間27日以上の間隔をおいて
3回経口接種

令和2年8月1日以降に生まれた方

任意接種のワクチンについて

 任意接種のワクチンは、希望者のみ行うもので、「有料」になります。これには、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、インフルエンザなどがあります。どれが必要かは、個人差や価値観で違ってきますが、かかった時の重症度で優先順位を決めるのがよいでしょう。詳しいことは、「かかりつけ小児科医」 に相談してみてください。

ワクチン名 接種対象年齢 注意事項
おたふくかぜ 1回目:1歳を過ぎたら早期に
2回目:小学校就学前の1年間
の2回接種を推奨
おたふくかぜにかかると、難聴、髄膜炎、睾丸炎(思春期以降の男子)などの合併症がみられることがあります。
インフルエンザ 6カ月以上13歳未満:2〜4週間隔2回接種
13歳以上:1回または2回
(1〜4週間隔)

広域的予防接種について 〜”A契約B契約とは?〜

 でも残念なことに、地域によっては小児科医が少ないとか予算がないとかの理由で、まだ集団接種を行っている市町村が多くあります。こうした地域格差を補うために、新潟県ではどこでも誰でもが掛かりつけの医師のもとで予防接種を受けることができる広域的予防接種というシステムが作られました。

●A契約 とは「個別接種をしているこどもにやさしい市町村」がする契約で、「地元の子供」が「定期接種」をするのを「小児科など」に依託する契約です。これが、通常の契約です。

B契約 のほうは、色々な事情があって集団接種しかしていない市町村の子供さんでも、その市町村が新潟県(新潟県医師会)と、この契約を結んでいれば、県内のおもな小児科ならどこででも(住居外の地域の小児科でも)個別接種が受けれるシステムなのです。 これは全国に先駆けて新潟県で初めて施行されたシステムで、画期的なものです。が現在でも広く有効に活用はされていません。というのもこのシステムは集団接種をしている市町村にとってはお金がかかるので、あまり大声では宣伝していません。それゆえ知らない人も数多くいます。また始まった当初は、他の地区でやると役所の受付でなぜ集団でやらないのかと、嫌味を言われいやな思いをした人もいました。このB契約というのが、集団接種しかしてない市町村に住む子供でも、個別接種を受けることができる「救いのしくみ」なのです。

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