子供の「ワクチン」のことで困ったら?
 こどもの予防接種は、大切なのはわかるんだけどなかなか難しいものです。自分で調べても、みんなに聞いても良くわからないことが多いものです!
 でも、心配いりません。そんな時はすぐ「かかりつけの小児科」に相談しましょう。きっと、お子さんにあった答えが、やさしく戻ってくると思います。ここでは、「ちょっと、お得でたいせつな話」をさせていただきます。

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忘れずに麻疹風疹(MR)ワクチンをうけましょう!
1歳のお誕生日になったらすぐにMRワクチンをうけましょう(1期)。また幼稚園、保育園の年長児に2回目をうけましょう(2期)。また、平成20年度から5年間の措置として、中学1年生(3期)と高校3年生に相当する方(4期)もMRワクチンをうけてください。

平成22年度の各市町村のMRワクチン接種率が出ました。
麻疹の定期予防接種実施状況
風疹の定期予防接種実施状況
MR1期の定期予防接種実施状況
MR2期の定期予防接種実施状況
MR3期の定期予防接種実施状況
MR4期の定期予防接種実施状況
 厚生労働省の資料はこちら

法定のワクチンについて

 法定のワクチンとは、簡単にいうと「無料」のワクチンのことです。これには、麻疹風疹混合(M)、日本脳炎、三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)、二種混合(ジフテリア、破傷風)ポリオ(小児マヒ)、BCG(結核)があります。 以下に、接種標準年齢と注意事項の一覧表を提示します。

ワクチン名 接種標準年齢 注意事項
三種混合 3ヵ月〜3〜8週の間隔で3回接種 三種混合ワクチン(DPT)をまだ受けていない子どもさんが百日咳にかかってしまった場合、ジフテリア、破傷風トキソイドの二種混合ワクチン(DT)を受けることになります。これは予防接種法に基づかない接種になり、任意でかかりつけ医で受けることになります。接種費用については市町村で負担する場合が多いようです。お住まいの市町村役場担当課にお尋ね下さい。
追加:初回の3回目の後

12ヵ月〜18ヵ月

二種混合 小学校6年生 接種部位が腫脹することがあります



M(麻疹)R(風疹)混合 
1期:生後12ヶ月から24ヶ月の一年間

2期:小学校就学前の1年間

3期:中学1年生か、それに相当する年齢

4期:高校3年生か、それに相当する年齢

不明の方は、かかりつけの医療機関にご相談下さい。

麻しん風しんワクチンの受け方がかわりました。平成18年度より予防接種制度の一部が変更され、麻しんと風しんは今まで別々に受けていましたが、平成18年度からは二つをあわせた混合ワクチン(MRワクチン)を、1期と2期の2回受けます。
さらに、平成20年4月〜平成25年3月末の5年間、1期?2期の接種(2回接種)の対象にならなかった方への補足的接種が行われます。平成20年度から24年度の間に、中学1年生か高校3年生に相当する年齢になる人が、MRワクチンを1回受けることになりました。

下記の解説をご参照ください。


日本脳炎
?期:6か月?7歳6か月までの間に3回接種(標準として3〜4歳)
?期は、9歳〜12歳に1回接種
1回目を接種後1−4週間空けて2回目を接種し、1年後に追加接種を1回受けます。
ポリオ 3ヵ月〜90ヵ月まで
(2歳までが望ましい)
6週間以上の間隔をあけて2回
BCG ヵ月〜6ヵ月まで 平成17年4月結核予防法が変わり、BCGは生後6か月前に受けることになりました。個別または乳児健診の際、集団で接種を受けます。病気などの医学的な理由で6か月を過ぎてしまった場合は1歳までなら任意で市町村の負担で受けることができます。

 麻疹風疹混合ワクチンの解説

 麻疹の流行が社会問題となっています。従来、麻疹はワクチンを受けてない乳幼児がかかる病気でしたが、最近は大学生など20歳前後の患者さんが多いのが特徴です。
 この20歳前後の発病者を分析してみますと、多くの場合は乳幼児期に麻疹ワクチンを1回受けていました。最近、1回のワクチン接種だけでは、免疫を終生にわたっては維持できないことがわかってきたため、今まで1回接種だった麻しんワクチンと風しんワクチンを混合として、これを1歳時と小学校入学前の1年間(年長さん)の2回接種とすることになりました。2回接種することで、時間とともに落ちていく免疫を長く維持しようとするものです。
 この新制度により、平成19年春以降小学校入学の児童は麻しん風しんワクチンを2回受けられたことになりましたが、平成19年で2年生以上の年齢層は2回受けられないという問題が生じました。
 これを解決するために、厚生労働省は平成20年春から5年間の時限的措置として、中学1年生と高校3年生に相当する年齢を対象に、MRワクチンを接種する方針をかためたものです。
 この新制度により、日本国内からの麻疹、風疹の根絶が期待されますが、残念ながら、接種率(ワクチンを受けた人の割合)が低迷しています。対象年齢のお子さんをお持ちの御両親、御家族(当然ご本人も)は是非忘れないようにしてください。


任意接種のワクチンについて

 任意接種のワクチンは、希望者のみ行うもので、「有料」になります。これには、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、インフルエンザなどがあります。どれが必要かは、個人差や価値観で違ってきますが、かかった時の重症度で優先順位を決めるのがよいでしょう。詳しいことは、「あなたの御家族」のことを、よく知っている「かかりつけ小児科医」 に相談してみてください。以下に、接種対象年齢と注意事項の一覧表を提示します。

ワクチン名 接種対象年齢 注意事項
水ぼうそう 1才以上 注射をしても感染する人がいますが、とても軽くすみます。
おたふくかぜ 1才以上 髄膜炎や、睾丸炎(思春期以降の男子)などの合併症がみられることがあります。
インフルエンザ 全年齢が対象。多くは1才以上ですが、生後6ヶ月から可能です。 13歳未満は1〜4週おきに2回接種
ヒブワクチン 生後2か月〜6か月
1回目から3−8週間隔で2回目
2回目から3−8週間隔で3回目
3回目の1年後に4回目
生後7か月〜1歳未満
1回目から3−8週間隔で2回目
2回目の1年後に3回目
満1歳〜4歳 1回のみ
ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)による感染症です。この菌が髄膜、喉頭蓋、肺などに炎症を起こします。日本では、年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎になっています。日本では毎年約千人が細菌性髄膜炎になっていますが、60%がこの菌によるものです。これは、日本の予防接種制度が全体に遅れていて、ヒブワクチンが定期接種に組み込まれていないためです。
小児用肺炎球菌 生後2か月〜6か月
1回目から4週(中27日)以上の間隔で2回目
2回目から4週(中27日)以上の間隔で3回目
生後12-15か月に4回目
生後7か月〜1歳未満
1回目から4週(中27日)以上の間隔で2回目
12-15か月に3回目
1歳
1回目から60日以上の間隔で2回目
2〜9歳
1回のみ
肺炎球菌はのどなどから体に入ります。子ども、特に2歳以下では、脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎がみられます。この菌による髄膜炎は、年間200人くらい発生しています。肺炎が12,000人、この他、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症も起こします。欧米では 2000年頃から子どもにも有効な小児用肺炎球菌ワクチンが使用されて、かかる子どもが激減しています。

子宮頸がんワクチン 初回接種の1か月後に2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種。
10歳から接種できますが、推奨年齢は11-14歳です。
子宮頸がんにかかる女性は毎年約15,000人あり、その中で毎年約3,500人が亡くなる大変重大な病気です。がんというと子宮体がんを含めて主に中高年になってからのことが多いのですが、この子宮頸がんは20代前半からかかり、20代、30代の若い女性が多くかかっているのが現実です。
このがんの原因は人のパピローマウイルスであることが分かってきました。中でも16型と18型が主な原因です。
ロタウイルスワクチン 生後6週から24週までの赤ちゃんに限定されていますので早めの接種が必要です。
4週間以上の間隔をおいて2回経口接種します。
ロタウイルス胃腸炎は激しい下痢やおう吐によって脱水を起こしやすく、1週間程度続きます。けいれんがみられることもあるため、もっとも重症化しやすい乳幼児の胃腸炎といわれています。また、まれに脳や腎臓などに影響を及ぼすこともあり、生命にかかわることもあります。ロタウイルス胃腸炎は感染力が強く、5歳までには世界中のほぼ全員がかかると考えられています。ワクチンの接種(注射ではなく飲むワクチンです)により症状をかなり軽減することができます。

”集団接種”と”個別接種”

●集団接種とは、昔からのやり方です。日時が指定されて、学校や保健所などで集団で接種するものです。それゆえ、個人個人の体調をよく知っているかかりつけの先生がやるわけではないので、色々な問題が出てきます。また日時が決まっているために、調子が悪くても無理をして受けたり、受けれない場合は半年とか、一年ほど接種できないこともあります。今でも、事情がありポリオやBCGは集団接種です。でも進んだ地域では、もうポリオもBCGも、次に述べる「個別接種」で行われています。

●個別接種とは、集団接種で色々と問題が出てきたためにその反省の中から生まれてきたシステムです。

個別接種では、
1.体調のよい時期で都合のよい時間に
2.子供さんのことをよく知っているかかりつけの小児科で、
3.予防接種についての十分な説明と丁寧な診察のあとに
受けることができます。 簡単にいうと、個別接種というのは「みなさんが中心」で「みなさんに優しい」システムということになります。

広域的予防接種について 〜”A契約B契約とは?〜

 でも残念なことに、地域によっては小児科医が少ないとか予算がないとかの理由で、まだ集団接種を行っている市町村が多くあります。こうした地域格差を補うために、新潟県ではどこでも誰でもが掛かりつけの医師のもとで予防接種を受けることができる広域的予防接種というシステムが作られました。

●A契約 とは「個別接種をしているこどもにやさしい市町村」がする契約で、「地元の子供」が「法定のワクチン」をするのを「小児科など」に依託する契約です。これが、通常の契約です。

B契約 のほうは、色々な事情があって集団接種しかしていない市町村の子供さんでも、その市町村が新潟県(新潟県医師会)と、この契約を結んでいれば、県内のおもな小児科ならどこででも(住居外の地域の小児科でも)個別接種が受けれるシステムなのです。 これは全国に先駆けて新潟県で初めて施行されたシステムで、画期的なものです。が現在でも広く有効に活用はされていません。というのもこのシステムは集団接種をしている市町村にとってはお金がかかるので、あまり大声では宣伝していません。それゆえ知らない人も数多くいます。また始まった当初は、他の地区でやると役所の受付でなぜ集団でやらないのかと、嫌味を言われいやな思いをした人もいました。このB契約というのが、集団接種しかしてない市町村に住む子供でも、個別接種を受けることができる「救いのしくみ」なのです。

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