9)はさみこみについて

娘は、今は二児の母親となり子育てをしていますが、赤ちゃんの頃ベッドの隙間に落ち、はさまって身動きできない状態で泣いていたことがあります。ベッドを動かしてようやく助けだしました。

日本小児科学会の傷害速報には医院の乳児健診用計測器に足がはさまった事故の報告があります。計測していた生後8か月の乳児が計測器の上で寝返りした時に、測定器の5cmくらいのすき間に大腿部がはさまって抜けなくなったそうです。10分後に自然に抜けましたが、母子ともにパニック状態になりました。医院スタッフの目の前でもこのようなことが起こります。また、もうすぐ3歳の女の子が、ダイニングテーブル上のおもちゃで遊んでいる時に、テーブルの脚の5cm幅のスリットに右膝がはさまり抜けなくなりました。膝はどんどん腫れ上がり紫色に変色しました。父親がのこぎりでテーブルの脚を切断してようやく脱出することができました。すき間があると子どもの体の一部がはさまれる状況はつねに発生する可能性があります。手や足の指、頭や首がはさまる例もよく聞きます。乳幼児によく使う器具については「はさみこみ」の危険を検討しておく必要があります。